10月、都道府県の総体で上位に入った娘たち。勢いそのままに、その数週間後には新人戦に突入です。
右も左もわからないままに駆け抜ける秋(特に、総体始まってからは時の流れが早かった…!)
このときには、総体、駅伝、新人戦と次から次にやってくるものをどうにかこなす日々だったと思います。前にも書いたことがありますが娘の陸上部女子は選手層激薄。駅伝もリレーも同じ子たちが走ります。
走らないのは投擲専門の子と、跳躍専門の子だけ。
あわただしく秋を過ごしてきたなか、この新人戦が、トラックシーズンの最後。その後は駅伝や冬季練習にシフトしていきます(一年生の娘はそんなこと知るよしもなかったのですが)
とにもかくにも、締めくくり。娘はリレーと100mに出場することになりました。
そして、その大会で娘が顧問の先生から与えられた課題は、13秒台前半。
なぜか?
そのタイムを出すと、都道府県の強化指定に入れるから、です。
この強化指定、都道府県によっては強化合宿があったり、練習会があったり、回数も形態もまちまちだと思いますが、我がエリアでは冬季に定期的な練習会があるというものでした。
その強化指定タイムが視野に入ってきたころ、「強化行きたい」と娘が言いました。
この一言。すっごく大きくて!
というのも、そこまでは「走るの楽しい、部活楽しい」だけで進んできて、都道府県の総体でさえ、先輩や先生に引きあげてもらって出た娘。もちろんいいタイムが出たら喜ぶし、上も目指しているけど、自分から強く何かを望む、という気配はなかったんです。
そんな娘が、顧問の先生から指定タイムを聞いて、強化指定選手を目指したい、と明確に口にしました
行きたいと言ったからといって、
目の色を変えて練習をするわけでもない。
でも、上のステージを自ら望んだということが、我が娘にはとても珍しいことだったので印象に残っています。
そして迎えた新人戦、リレーは市で4位。
市の大会より上位の大会である都道府県の総体で表彰台に乗っていることを考えるとちょっと物足りない感じでしたが、その「物足りない」と感じる感覚こそ、成長。
入賞を当たり前のように感じるなんて、夏頃は想像もつきませんでした。
「物足りないな」実感はみんなあったようですが、シーズンやりきったすがすがしさがある笑顔でした。
そして、100m。
いつもスタートが下手な娘ですがこの日は反応がよく、ギリギリ13秒台前半に突入!市で2位という成績を残します。
そして強化指定選手に入れることが決まり、まだ未知の冬季練習に「強化練習会」という予定が刻まれることとなります。
ここまでで、陸上をはじめて約半年。
運動経験すらろくに無かった子が都道府県の強化指定まで行けるなんて、はじめた頃には思ってもいませんでした。でも、総体での覚醒を見ていたので「13秒台前半は出るんじゃないか」という期待もあり。
その期待どおりに、結果を出してみせた娘。
チームとしての結果もよく(総合でもいい順位でした!)みんな笑顔でのシーズン締めくくりとなりました。