秋の新人戦で指定タイムを突破し、晴れて都道府県の強化指定選手となった娘。
それまで表彰状なんてもらったことなかった子なのに、総体のリレー、新人戦のリレーと100m…と表彰状が急に増え、強化指定選手の認定証も。
どうでもいい話ですが、大会にはダイソーのA3クリアファイルを持って行くのが私の願掛け。チームの誰が表彰状もらっても、ちゃんとどのサイズでも受け止められるように何枚も持って行っていますw(けっこう役に立つ)
そうして新人戦を終え、冬季シーズンにIN.
娘たちはそのまま駅伝にスライドです。強豪の中学なんかだと部員もじゅうぶんにいて長距離は長距離で競争がありそうですが、娘の中学は人数が少なく、うち何人かは投擲専門だったりして、結果として短距離の選手でも冬、体力づくりを兼ねて駅伝も出る…。
娘は中学入学時の体力測定で、1000mのタイムは5分10秒とか、ごく凡庸。
まぁ陸上部の中では遅い方だったし、体力づくりで走り込みをやったとしても、駅伝メンバーになることはなかろうとのんびり構えていたのですが、
走力が爆発でもしたのか、1000mのタイムトライアルは3分20秒前後。
あれ?普通にまあまあ速く……ない……?? という流れで、なぜか駅伝メンバーにもイン。
(っていうか、結果的にリレメンみんな入っているのですが)
というわけで、冬季練習を積みつつ、駅伝走りつつのオフシーズンの日々が始まりました。
そして、そんな中で参加したのが、都道府県の強化練習会!
もうちょっと上位の強化指定であれば強化合宿なんかにも参加できたそうですが、娘はそこまでには至らず、日帰りの練習会のみの参加です。
参加してみると、ほかの選手のひとつひとつの動きの質、流しで走るときの速さ、ひとつひとつの練習の精度……娘にはかなり大きな刺激だったようです
いわく「メニューの量とかいう問題じゃない」。
量だけでいえば、普段の部活のほうがしんどい部分も多い。でも、動きの質がやはり違ったそうです。あと単純に、有名選手も多く参加していたので精神的に呑まれてた部分もあるかな~
開催されたのは4回。
最初の2回はほとんど空気に慣れるだけで帰ってきて、
3回目は、刺激を受けつつも凹んで帰ってきて。
そして4回目はなぜか娘、まるで「試合前ですか?」っていうレベルで何週間も前から自主練をして、直前はちゃんと調整して、まさに試合の日みたいに準備万端にして(娘は準備はキッチリやるタイプ)臨み、最後の強化練習会を終えました。
4回目ともなると気合い入ってるなぁ、くらいの感覚で見ていたのですが、娘の中にはもう少し深い理由があったそうです。
あとから聞いたことによると「3回目までダメだったから、来シーズンのために4回目は絶対にいい感触を持って帰りたかった」のだそうです。
本人談によると4回目の練習では、都道府県トップに近い(トップではなく、決勝残るくらい)選手とは「やっと勝負になった。勝てなかったけど」のだそうです。
娘は上昇志向の全然ないタイプで、勝ち気さもないし、平和主義だし、こういった勝負の場に自分を置きに行くことはしない子だと思っていました。でも、この強化練習会での取り組みはこれまで知っていた娘とは違って。
陸上という世界の中ではどんどん新しい顔を見せるなというのが、強く印象に残ったことです。
でも、何ごとも感度を研ぎ澄ませて、チャレンジしてこそ意味のあること。練習会に参加したチームメイトのなかには「普段の部活のほうがしんどいじゃん、強化練たいしたことないよw」と話していた子もいましたが(チーム内の軽口レベルなので、その子の真意はまた別かもしれませんが)、
真正面からがっぷり受け止めて、ネガティブにもなり、落ちて、でもチャレンジした娘の参加の姿勢は素晴らしかったと思いました。