当日。夫も早朝に福井入りしてきて、合流。娘の出場する200mは、開会式後すぐのスタート予定です。私もそわそわして早くおきてしまう…なんてことは特になくw
しっかり睡眠取って、凍らせておいたゼリーやドリンクをクーラーボックスに詰め込んで宿泊していたエアビーを出発しました。
競技開始まで
福井駅~会場までは微妙な距離感なので、駅で待ち合わせて顧問の先生と娘を送迎。娘、朝の集合時にはキャリーケースをゴロゴロ転がして準備万端で現れたそうで「まだ帰らねーよ!」と顧問の先生に突っ込まれたとか。
昼食は私が買っておいて渡す段取りにしていたので、食べやすいゼリーや冷凍フルーツ、おにぎり、サンドイッチなど食べ慣れたものを選んでおいて渡しました。お弁当の手配もできたそうですが、夏はとにかく食が細くなる娘、こちらで用意できてよかったです。
両家の祖父母も応援に来てくれたので、その送迎や、お土産手配や。色々していたら出走までは意外とすぐ。福井の陸上競技場はとても広くて、駐車場も埋まることなく停められました。
ソワソワスタートの本番、女子200m
そして始まった女子200m。ドキドキ見ていて、本当に「あっというまだった」が本音なのですけども、、、
・娘の目標は自己ベスト。届かなかった。
・不安そうな顔で出てきてスタートだった
・走りきったあとは悔しさよりも何よりも安心した表情
…という、はじめての全国大会のレースでした。
スタートの反応はよくて、でもスタートはずっと課題と言われていたままの走りで(練習したんだけどなぁ、と本人は言っていた)、いつもは後半ぐんぐん伸びるのに周りが速すぎて追いつかず。。みたいな感じでしょうか
スタート前も、きょろきょろ、そわそわしていて、ひとり挙動不審。
出し切れたかというと、なかなか難しい結果。走り終わったあとは達成感よりも、悔しさよりも、なにより安堵の表情を浮かべているように見えました(本人談「自分のタイム遅すぎてびびった」)。
月並みな言葉ですが「全国は凄まじくレベルの高い場所」。
地区大会で受けた衝撃が3だとしたら、全国は10くらい。これほどにレベルが高いんだなぁというのが私の感想です
いまの娘が力を120%出し切れてなお、勝負できるステージなのか?というと、答えは否かなーと。出られたことは立派で誇らしいですが、冷静な立ち位置はそうだなぁと。
顧問の先生が「全中に出ることを目標にしていたら、全中で戦えないんだよ!」と話していて、なるほどとココロの底から頷きました。
君はどう思った?
走り終わった娘はなんだかぼんやり呆然としていて、なかなかうまく衝撃を受け止め切れていないようでした。
どう思った?「いやー速いなって。自分雑魚だなって」
元気?落ち込んでる?「落ち込んでないです」
来年は24秒出すよ。「えー、無理」
顧問の先生との会話はこんな感じ。
娘はとても自分にも周りにも正直で慎重です。無理に切り替えたり、言葉で自分を鼓舞したり、目標を掲げたりすることもない。結果が振るわなかったときに変に前向きに受け止めることもしません。とっても素直に、呆然としているように見えました。
今これを書いているのは大会が終わって数日なのですが、今の段になってようやく、ぽつぽつ振り返る言葉を話していっている感じ。直後は消化できなかったんだろうなと。
必要なだけ時間をかけて、しっかり消化して、そのあとにどんな感想を持ち、どんな目標を持つのか、もう少し楽しみに待ちたいなと思います。
予選敗退後の動き
さてさて、一応の旅程は「決勝行ったつもりで」組んでいたのですけども、予選敗退。もともとの予定では大会二日目を終えて競技場で娘をひきとってそのあとは家族で過ごす、という予定でした。
が、そんなわけで二日目の出番はなくなりましてw 二日目の朝に解散ということに変更。朝、娘を引き取りにホテルまで行きました。福井でお世話になりまくった先生方にお礼を言って解散。
振り返れば、先生には本当にお世話になりっぱなしの全中。
全中までの道のりでは、顧問の先生に檄を飛ばされたり、熱意を受け止めきれなかったり、いろんなことがありましたが、地区大会と全中期間、知らないステージでしっかりサポートしていただいて、娘の中でも感謝や信頼が強くなったみたい。
というか、我が家の娘は顧問の先生に出会えてなければ全中にたどりついていなかったと思いますし、お盆期間も調整練してくださったり、全中期間はこまめに面倒みていただき。。。感謝しかないなぁと頭が下がるばかりです。
得たものはなにか。
というわけで、一本走って終わった娘の全中。
それでも得たものはきっとたくさんあって、
全国レベルの衝撃とか、
はじめての遠征の流れとか、
食事、睡眠、調整、アップの仕方。
その日に至るまでの体調管理…特に娘は夏食べられないタイプで、体重かなり減ってしまっていましたし。。
そうそう、緊張MAXだったらしい相部屋ですが、トップ選手と仲良くなれたり、別競技の同じ学年の子と仲良くなれたりと、いろんな広がりがあったのだそうです
競技を続けていくなかでは、こういう友達関係の広がりも欠かせないもので。
受けた衝撃も、得たものもすべて、今後のチカラにしていってもらえるといいな、と思いました。