都道府県、秋の総体。
関東や全国につながらず、都道府県のみで終わるこの秋の総体の意味は、学年によって異なるかもしれません。
- 3年生にとっては最後のトラックレースで引退試合
- 1,2年生にとっては強化指定を勝ち取るチャンス
といったところでしょうか。
娘にとっての意味はなんでしょう…
同じ学校の部活でやってきた先輩たちの最後のトラックレース、最後のリレー。
そして、ステップアップした今年、出会った他校の3年生たちと戦える最後のチャンス。
中学生の女の子あるあるなのか、最初こそ先輩たち大好きだった娘ですが、記録が伸びて以降、短距離の先輩とはぎくしゃくするシーンも多かったようで、身近な先輩たちを大切に想う気持ちはあるものの複雑な感情も多く持っていたようでした
他校の三年生(いわゆる都道府県の決勝に必ず残る強メンたち)はそんなときに出会って「憧れで目標」の先輩達を見つけた嬉しさがあったようで。都道府県、地区大会、全中に出場する中でたくさん色んなコトを教えてもらってきました。はじめての強化練で一緒にいてくれた子、はじめての決勝で話してくれた子、全中で同室になった子、何度もLINEのやりとりをして励ましてくれた子……。
なので、そんな他校の三年生たちと走るのが最後の機会、ということにも期するものがあるようでした。
さて、そんな総体は、1,2年生で決勝に残る子もちらほら。
中学生にとって一年の差は大きなもので、春頃は決勝の8,9割くらいは三年生だった気がしますが、秋のこの時期になると記録を伸ばしてくる2年生も多くいるようでした。
娘がこの日出場するのは、200mとリレー。
一日中、雨の日で、午前中に行われた200m予選からすでに本降り。26秒台ながらも危なげなく予選通過を決めました。
そしてリレー予選。
今シーズン、娘の部活では故障者が相次ぎ、都道府県の大会にまともに出るのは実に一年ぶりくらい。直前にメンバー変更があり、それまで走っていた3年生が外れ、補欠だった2年生がメンバー入り。涙する3年生に、重い空気のテント内。
最後の試合だから3年生の子もきっと走りたかっただろうなと。。。
とはいえ、直前の持ちタイムは2年生のほうが上でバトンパスも問題なし。2年生の娘と新しくメンバー入りした子にとっては、勝負より3年生の思い出づくりを優先されるのは複雑だろうし、先生の判断も納得できるものだな、と(といっても残酷なものだな…と思って見守っておりました)
そんな色んな子の感情を乗せて走ったリレーは、無事にバトンも渡り、セカンドベストで決勝進出!
息つく間もなく200mの決勝。走る前からもはや水没状態のスパイク。雨の日は2足あったほうがいいんだろうか…。靴下もTシャツも、かえてもすぐ濡れるありさまで何枚あっても足りないくらい。
決勝に並んだ面々は、何度も一緒に走ってきたいわゆる「おなじみメン」。娘が憧れ目標とする選手もしっかり登場。本降りの中のレース、娘は予選からタイムを落として26秒2でゴール。1着は憧れの選手で、さすがの強さ。娘は2位でした。
娘、この大会前はかなり調子を落としていたんです。25秒台を出せなかったことには不服そうでしたが、底堅いというか、調子悪くてもココまで走れるというのはしっかり実力なんだな、ということを私は思いました(そりゃーもちろん自己ベストで優勝が見たかったですけども…でも目標とする選手の強さを改めて感じたこの経験も、何にもかえがたいものだなと思います)。
そして競技場にライトがついて、ナイターになった中、最後にリレーの決勝。
200m決勝からは1時間くらい。ユニフォームもスパイクも髪も水没で、雨の日の大会ってこんなに大変なのかとまた新しい経験でした。
結果は、ギリギリ入賞といったところ。
走りきり、バトンも渡っていましたが、個人種目にも出た娘ともうひとりの選手はやや精彩を欠いた印象でした(疲れるよね)。娘は一日4本、なんとか走りきったものの、やはり最後は落ちるなと…。雨っていうコンディションの影響もあると思いますが。
リレメンは、安堵半分、悔しさ半分。
喜び爆発とはいきませんでしたが、都道府県で入賞なのだから誇ってほしいなと思います。
2年生以下のリレーでメダルを取ってから一年。
高い舞台を経験して、全国を目指したいと願って、
「上位チームには必ず全国選手がいる」と気づき個人でも全中を目指して、
チームメイトと分裂してw 友好条約を結んでww
チーム内に怪我が相次いでなかなか結果を出せなくて、
それでも個人では全国をつかみ取って…と、娘のそのときどきのいろんなことがよみがえりました。
何もかも、一年前の総体のリレーで獲ったメダルがはじまりだったなとしみじみ。
私が近くで見ていたのは娘だけですが、チームのみんなの来し方を思うとやはりじんわりと胸に来るものがありました。